What's "SHIAWASE"?

日々の生活を豊かにするきっかけづくりになれば。映画、本、食、雑記など。

人類への絶望と希望が行き来する「Interstellar(インターステラー)」/2014年 アメリカ

目次

 

あらすじ

雨が降らず砂漠化した地球。砂嵐が頻繁に起き、口と鼻を覆っても肺に砂が入る。疫病で次々と作物が死んでいく、荒廃した大地。

 

元エンジニアで宇宙飛行士でもあった父:クーパー(マシュー・マコノヒー)は、食料危機に瀕してた地球でコーン農家を営んでいた。「適応して生きるんだ。俺たちみたいに」。

 

そんな中、娘:マーフの部屋の本棚から決まって同じ本が落下する現象が続く。マーフは「幽霊」と呼ぶが、クーパーは観察記録し、分析することを進める。

 

ある砂嵐の日、偶然マーフの部屋が砂まみれになり、クーパーは重力の異変が起こっていることに気付く。「バイナリだ」(二進法。"0"と"1"で示されるデータ形式)。それはある場所の座標を示していた。

 

示された場所に向かう二人、そこには廃止されたと思われていたあの機関があった。荒廃した地球を救う手立てを聞かされ、地球を飛び立つことを選択するクーパー。しかし、その裏に隠された真実と絶望。絶望の中で娘のマーフが切り開く道。

人類の行方は・・・。

 

監督:クリストファー・ノーラン

 

インターステラー(字幕版)

インターステラー(字幕版)

  • 発売日: 2015/03/25
  • メディア: Prime Video
 

 

Recomend Points

現状認識と描かれる希望

人知を超え果てしなく広がる宇宙、その一角、一惑星である「地球」にいるという事実。人の手が入り過ぎ、早晩訪れるだろう限界。物語の序盤は荒廃した地球の姿が描かれ、遠い未来ではないのでは、という危機感を持つ。

 

リアル社会でも、深刻な温暖化で氷河が溶け、毎年のように各地で洪水が発生し、数年スパンで深刻なウイルス感染が発生している。アフリカ大陸ではバッタの異常発生も起きている。地球各地で異常現象が起こっている今、より意識される。

 

だが物語には希望が描かれている。重力のコントロールだ。それにより居住惑星の選択肢が拡がり、火星に留まらず人類の活路が見い出せる。何よりも、時間軸をコントロールでき、時空を超えて移動ができるという(宇宙での高速ワープ、タイムマシンのイメージ)。しかもこれは、物理学では以前から認識されていることのよう。

 

現実化は先だと思うが、人類の進化が「時間」という大きな概念を変える可能性があることに、SF好きとして心が躍った。

 

 

サウンドトラック

クリストファー・ノーランの監督作品「ダークナイト」(バットマンシリーズ)などで音楽を担当した、ハンス・ジマーが本作もサントラを手掛けている。

 

ダークナイトでは、重低音のサウンドトラックがジョーカーの底知れぬ不気味さ、バットマンの悲哀とマッチしていて記憶に残っているが、本作でもサウンドが力強く後押ししている。

 

特に印象に残るのは以下2曲。お互いに想い合いながらも、時に信じる想いが変動したり感情的になったりと、交錯する想いを表現しているような「Cornfield Chase」。裏切りのあとのリカバリーでハラハラする局面を盛り上げる「No Time For Caution」。映画を見た後、サントラだけでも映画を想い出して楽しめる。

 

 

No Time for Caution

No Time for Caution

  • 発売日: 2019/03/15
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

Cornfield Chase

Cornfield Chase

  • 発売日: 2019/03/15
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

映像美

もちろん、映像美も楽しめる。

成層圏を超えたあたりから、地球と濃紺の宇宙とのコントラストが美しい。無音になる瞬間がさらに引き立てる。土星も美しく描かれている。そして、謎大きブラックホール、ガルガンチュア。重要なカギを握るブラックごホールも艶めかしく描かれている。荒廃した地球とのギャップも印象深く残る。

 

f:id:saoh:20200724094125p:plain

ガルガンチュア CINEMOREより

 

2020年5月31日、スペースXが民間企業の有人飛行を初めて成功させた。近い将来、一般人が宇宙を旅行するのも夢では無くなるとのこと。 自分の目で宇宙を見にいける時代が近づいている。

 

宇宙を含めた、人を取り巻く環境に敬意を払うことを肝に銘じながら、好奇心は捨てずに生きていきたいと思う。

 

こちらの記事もおすすめ

CINEMORE

 

MIT Tech Review

 

BBC NEWS